キリスト教保育所同盟 バングラデシュ スタディーツアー2010

日本キリスト教保育所同盟
2011年バングラデシュ スタディーツアー報告

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2.ホビルバリへ

 本部を出て、いよいよホビルバリの現地支所に向かいます。ホビルバリの位置は、州や郡に当たるのが、マイメイシンで、都道府県に当たるのが、バルーカで、市町村がホビルバリです。この国の地方自治は、あまり機能していないようです。地方にはお金が回ってこないようです。インフラの整備や、教育、病院等の国民生活に密着するものもすべて、国の事業として行っているようです。ですからなかなか隅々までにサービスは行きわたってきません。忘れられた生活がいたるところにあるような気がしました。

 もうすぐこの国の議員総選挙があるそうです。そのために多額の費用がいるので、道路の補修に回す予算がなかなか付かないようです。今回の道路事情は、今までで最悪でした。国道と呼ばれる道には、いたるところに穴ぼこがあき、それをよけて運転するため、衝突寸前で避け合うという光景がいたるところであります。私達もそのことを免れることはできませんでした。よけきれない小さな穴ぼこでは、お尻の落ち着かない車内を経験しましたし、舌をかまないように、しっかりと口を開けて話すことはできません。車内で水を飲むのも一苦労でした。

ところどころにあるバザールは、昨年より少し大きくなっているように思います。この国の経済が少しずつでも成長しているのでしょう。以前は竹を満載したトラックが、国道をよたよたと走っていましたが、今は鉄筋を積んだトラックを見ます。荷台への固定が如何にもいい加減で、後ろを走るのが怖いです。いつするすると落ちてくるかドキドキものです。

 見慣れた景色が目に飛び込んできました。ようやくホビルバリに到着です。CHCPの現地支所の隣りは、製材所だったのですが、何か工場がたっています。何の工場かはよく分かりませんでした。以前は、男が何人掛かりかで、大きなのこぎりを使って、大木から板をつくりだしていました。富岳百景でしたか、そんな場面が浮世絵になっていたと思いましたが、今でもバングラデシュではその光景を見ることができたのです。小さな村も少しずつ変化しています。



















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ホビルバリ村のCHCP支所での記念撮影。

ほぼ全員のスタッフが集まってくれました。

この場所のゲストハウスで、

宿泊をしていました。

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土製の貯金箱を作っています。

大きなものからいろいろなものを作っていますが、最近では軽くて安いプラスチック製品に押されて、

村の伝統産業も、崩壊寸前です。